では、一般のアメリカ人観客たちの反応はどうだろう。公開初日に劇場を訪れた30代の女性は
「生活のディテールが素晴らしかった。一方で、詳しく説明されないことも多く、すずの性格のように、作品自体もぼんやりして不思議だった」
という反応。40代女性は
「あまり物語に強みはなかったけれど、手描きの画が見事」
と、はっきりしたものを好むアメリカ人には特殊な作品に映ったようだが、作品のビジュアル面は日本と共通して評価が高い。

また、太平洋戦争時を描いた作品ということで、戦争に関する意見も聞こえた。20代女性は
「結局あれが真実なんだと思う。ごく普通の人たちは誰が敵なのかなんてほとんど関係ないはず」
と、映画で描かれる人々の戦争に対する姿勢への共感を寄せた。そして40代男性は
「特にここ2週間くらいの世界情勢を見ても、とてもタイムリーな作品。今の政治や経済に対するメッセージのよう。
戦時中の生活や戦争の後に何が起こるのかを学ぶために、学校で子どもたちにぜひ見せて欲しい」
と、世の中の現状と重ねた意見もあった。