『助言』を破ってしまった彼女に対しての怒り

 この手紙から数年後、のんさんは彼の『助言』を破ってしまいます。
映画賞の授賞式で肌の露出が多いドレスを彼女は着ていたのです。

「自分の助言と違う」

 焦り、驚き、悲しみ、そして怒り...、
彼の書き込みは「変質者」「クズ」「死ね」などという罵詈雑言へと変貌していきました。

 何故あんな言葉を書いたのか、という質問に、
「自分のコメントを見て不愉快な気持ちになって
『また  さんにこんなことを言われるならやらない方がいいな』と思ってくれれば、と思って...
忠告のつもりでした。」
 と答えていました。
多少キツい言葉を使っても大丈夫だと思っていたそうです。
何故なら彼はのんさんの『友達』だからです。

「中年漁りをしている」

 という書き込みもありました。
のんさんのブログには彼以外にも悪質な書き込み
(『今度イベント会場に襲いに行く』など)をする者がいて、
ブログ上だけとは言えそんな人間と彼女が関わっていることが許せなかったそうです。

 他人の言葉に対しては憤っていた彼でしたが、逮捕されるまで自分の言葉を省みることは出来ませんでした。

「弁護士の先生に考えを改めるよう言われて...やっと現実が理解できました」

 そう泣きながら話していた彼に下された判決は罰金30万円という軽微なものでした。
彼がのんさんと関わることは今後ないと思いますが、
対人関係の築き方を改めない限りまた別の問題を起こしてしまう気がします。

 昨今、SNS上では他者への聴くに耐えない誹謗中傷や差別的な言葉が飛び交っています。
そんな言葉を発する人たちの根底には彼と同じものが流れています。
彼同様、その異常性を自覚できていないようですが。
 誰もが一度、言葉の使い方や発信の仕方を考え直してみるべきなのかもしれません