変化する芸能人、変化しない芸能プロダクション

 旧態依然とした芸能プロダクションの不自由さ、
メディアの多様化、エンタテインメントのグローバル化──

今回の手越祐也さんのジャニーズ事務所退所とは、
この10年間で段階的に進んできた社会の変化の先にあることだ。
これを「大手事務所と揉めて飛び出したわがままなタレント」といったフレームで捉えることは、
きわめて旧来的かつ表面的な読解でしかない。
もっと事態は複雑かつ深刻だ。

 社会の変化を察知し、自ら積極的に変化しようとする芸能人に対し、
遅々として変化できない芸能プロダクション──
いま浮かび上がっているのは、このコントラストだ。

 手越さんは会見で「変化しなきゃいけないタイミングが来てしまった」と述べた。

しかし、実際のところ「変化しなきゃいけない」のは
芸能プロダクションと、その様子をうかがってばかりの民放テレビ局ではないか。

そうしなければ、芸能プロダクションやテレビ局がゆっくりと衰亡していくだけだ。