制作統括・熊野律時インタビュー「『舞いあがれ!』は善人しかいない、日常をすくいとっていく物語に」
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朝ドラこと連続テレビ小説『舞いあがれ!』の制作統括・熊野律時チーフプロデューサーは、ヒロイン・舞がこれまでの朝ドラヒロインには少ないタイプであると語る。どんな点が特徴的なのか。また、舞のようなヒロインが今、誕生する理由、そして空を目指すヒロインに込めた思いとは――。

――舞役に福原遥さんを抜擢した理由を教えてください。

熊野:福原さんは、自分が先頭を切ってぐいぐい突き進むのではなく、周りの様子を感じながら、一緒に進んで行く舞にぴったりな方だと感じています。福原さんがいると、あたたかい陽だまりができて、そこにみんなが集まって、福原さんを真ん中にして一緒ににこにこおしゃべりしながらお茶を飲む、そういう空気感なんですね。なごやかに楽しい、心やすらぐ時間を過ごしていたら、気付くと本番になっている。そういう雰囲気の撮影現場になることが福原さんの魅力で、映像にもきっとそれが出ていると思います。

――前作の朝ドラはネットで視聴者が内容にツッコんで盛り上がりました。今回はどうなりそうですか?

熊野:そういうことは意識していません(笑)。桑原さんは派手な出来事を起こすような作風ではないですし、他者から見たら些細なことでも本人にしてみたら切実なことを丁寧にすくいとっていく物語にしたいとおっしゃっていて、それが結果的にドラマのテイストに表れていくのかなと思います。さだまさしさんが「この作品には善人しかいない」と言っていたのですが、本当にそうで。もちろん、欠点があったり失敗したりもしますが、それが悪い方向に行くことはありません。