2014年3月26日
朝日新聞東京版朝刊「声」

「一方的ロシア非難でいいのか」  評論家 中澤孝之(東京都 79)

「クリミア併合」を巡り、欧米諸国はロシアのプーチン大統領への非難を強め、
日本のメディアも一斉に非難している。
「クリミア住民投票はウクライナ憲法違反」という主張はもっともだろう。
だだ、ロシアを擁護するわけではないが、今回の事態に至る発端が何だったのか、
冷静に振り返る必要もあるだろう。

今年2月、欧州連合(EU)当局者らの仲介により、ヤヌコビッチ大統領(当時)と野党代表の間で、
大統領権限縮小や「国民連合政権」樹立など、政治危機回避でいったん合意した。
にもかかわらず、野党勢力は武力衝突の末に政権を倒し、矢継ぎ早に新政権を発足させた。

いかに腐敗にまみれた政権といえども、21世紀のいま、
暴力的に合法政権を転覆させたのは「ウクライナ憲法違反」ではなかったか。
日欧米でウクライナ暫定政権の正統性がほとんど問われずにきたのは、不思議だ。

さらに言えば、プーチン大統領は国内世論の7割を超える支持率を背景に
政策を進めていることも看過すべきではない。
私たちは冷戦時代の対ロ観、冷戦思想から抜け出さねばならない。


※パヨクは昔っからプーチン贔屓