現金は静かに燃え、モノの値段は天井知らず… 稲垣えみ子が「一番恐ろしい」と思うこととは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/65ed7d3b4112d111adaeeca0a37ce2c77be9fbc4
 その危険に気づいたのは、『株はもう下がらない』(朝倉慶著)という本を読んだからだ。世間では皆生活が苦しいと言っているのに株もマンションも歴史的高騰を続ける理由がどうにもわからず、「暴落で滅びるのでなく、上昇で滅びる時代に突入した」というコピーに惹かれ購入。そして震撼した。これはまさに今起きていることだし、今後も止まらぬに違いないと思わせる説得力があった。

 中身をごくはしょって言えば、人類は度重なる株の暴落という危機を経て、お札を刷りまくれば危機を脱出できるという偉大な発見をした。だが同時に、政府は危機でなくてもお札を刷って株価を上げることを覚えてしまった。こうして株の暴落はなくなったがそこにはもちろん大きな副作用があって、お札をまけばそれだけお札の価値は溶けていく。世に溢れたお金が株、不動産、金といった資産に流れてそれらの価格が天井知らずに上昇する一方で、現金は静かに燃えていく。すなわちモノの値段も天井知らずに上がっていく──。