>>310
1.機器が必要とする電力を満たせない → 電圧降下が発生
機器が必要とする電力に対し、 充電器の最大電流が不足すると、USB電源は次の挙動を示す:

- 電流が限界に達すると、USB電源は電圧を維持できずに降下する
- 5.0V → 4.5V → 4.0V … のように落ちる
- 電圧降下は電源の内部抵抗が高いほど顕著
この電圧降下が後続の問題を誘発する。

2. 電圧降下により、機器側の充電制御ICが不安定動作に入る
リチウムイオン充電ICは、通常:
- 定電流(CC)モード
- 定電圧(CV)モード
を切り替えながら動作する。

しかし電圧が規格外に落ちると:
- CCモードを維持できず、電流を断続的に ON/OFF
- スイッチング周波数が乱れ、突入電流が繰り返し発生
この「断続的な突入電流」が端子に負荷をかける。

3. 突入電流の繰り返し → 端子の微小接触点が加熱
USB端子の接触は、金属面が完全に密着しているわけではなく、 微小な点接触の集合で電流が流れている。

突入電流が繰り返されると:
- アスペリティに I²R の局所発熱が発生
- 温度上昇により金属表面が酸化
- 酸化膜は電気抵抗が高い
- 結果として 接触抵抗が増加

つまり、電流不足 → 電圧降下 → 突入電流の断続 → 接触抵抗増加という流れ。