Z世代が問う 「憲法の枠外」に置かれた沖縄 会員記事 武田肇 比嘉太一2021年5月13日 6時00分
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> 「沖縄は憲法に守られた存在なのか」。
>そう問いかける「Z世代」(1990年代中盤以降に生まれた世代)の若者がいる。
>今月で憲法施行から74年、沖縄の本土復帰から49年。新たな模索を始めた関西在住の若者を訪ねた。

> 「沖縄の問題をひとごとではなく、当事者意識を持って考える必要があるのではないでしょうか」。
>大阪府茨木市の大学生、西尾慧吾(けいご)さん(22)は4月28日、茨木市議会に陳情書を提出した。
>沖縄県名護市辺野古の海で進む埋め立て工事に、
>沖縄本島南部の土砂を使わないよう国に求める意見書採択を求めるためだ。

> 「戦没者の遺骨の混じった土砂を使って基地を作るのは、辺野古移設への賛否以前の問題。
>人の道に反する事業が止まらないのは、人口で圧倒的多数の本土の人びとが無関心だからだ」。
>そう考えた西尾さんは、抗議のハンガーストライキをした沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の
>具志堅隆松(たかまつ)さん(67)に呼応し、計画の中止などを求める「緊急ステートメント(声明)」を発案。
>若者ら約60人の賛同を得てウェブ上に発表した。

> 沖縄に関心を持ったのは2015年、高校の修学旅行で訪れたのがきっかけだ。「遺骨と陶器が
>米軍の火炎放射器の高熱で溶け合わさった破片を見た時、それまでの無知が恥ずかしくなった」。
>その沖縄戦で県民の4人に1人が犠牲になった地に、今も在日米軍専用施設の8割が
>集中している事実に憤りを感じた。
>「構造的な沖縄への差別であり、平和主義・国民主権・基本的人権の尊重を
>原則とする憲法に守られた存在と言えない。知った以上は無関心でいられない」

> 在籍する米エール大では、学生が社会運動に関わることは特別ではない。
>コロナ禍などで一時帰国中に行動を起こしたのは、自然なことだったという。
> 「一人ひとりは微力でも無力ではない」。
>オンライン配信を続ける中で仲間が増え、うねりが大きくなりつつある手応えを感じている。
>
> 「国益の名の下に矛盾を地方に押し込む政治体制は他の矛盾を全国どこに押しつけてもおかしくない。
>この国の民主主義が問われている」と語り、さらに裾野を広げる方法を模索する。(武田肇)