例えばボーボボや首領パッチが何かのネタを始めた場合、それは一応ストーリーの流れの中で発生する。しかし魚雷ガールは違う。登場した瞬間に、それまでの流れを強制終了させる力がある。
敵がシリアスな演説をしていても関係ない。
仲間が感動的な会話をしていても関係ない。
戦闘の戦略を立てていても関係ない。
魚雷ガールが出てくれば、その場は魚雷ガール中心の空間になる。
これは首領パッチとも少し違う。
首領パッチは状況を利用してハジケる天才だ。ボーボボの無茶振りを受けてさらに加速させる。しかし魚雷ガールは状況そのものを吹き飛ばす。
だからハジケの分類で言えば、

ボーボボ=創造型ハジケ
首領パッチ=増幅型ハジケ
天の助=巻き込まれ型ハジケ
ソフトン=存在型ハジケ
魚雷ガール=災害型ハジケ

という整理ができる。
そしてソフトンと魚雷ガールの関係を一言で表現するなら、
「ハジケの別系統進化」
である。
ボーボボや首領パッチはハジケを実行するキャラクターだが、ソフトンと魚雷ガールはハジケそのものになってしまったキャラクターだ。
ソフトンはそこにいるだけで常識を侵食する。
魚雷ガールは現れただけで常識を爆破する。
だからこの二人が同じ作品世界に存在している事実そのものが、『ボボボーボ・ボーボボ』という作品の異常性を証明している。
ボーボボと首領パッチが「ハジケを起こす者」だとすれば、ソフトンと魚雷ガールは「ハジケの自然現象」なのである。これが二人の本質的な関係だ。