>>758
だからギガとボーボボたちの関係は、「敵と味方」という単純な構図ではない。もっと本質的には、「秩序を信じる男」と「自由を信じる集団」の対比なのである。ギガはボーボボたちを通じて、自分が信じてきた価値観を揺さぶられる。そして読者もまた、ギガの視点を通してハジケ組の異常さと魅力を再認識する。
この構図があるからこそ、ギガは人気が高い。彼は最初からハジケているキャラクターではない。むしろ最も真面目で、最も理性的な人物の一人だ。その理性的な人間が、ボーボボたちという常識外れの集団と向き合い、葛藤し、少しずつ認めていく過程が描かれることで、ハジケ組の魅力がより際立つのである。
言い換えれば、首領パッチはハジケ組の「心臓」、ボーボボは「核」、天の助は「潤滑油」だとすれば、ギガはハジケ組という存在を映し出す鏡である。彼が真面目であるほど、ボーボボたちの自由さが際立ち、彼が彼らを認めるほど、読者もまた「この集団には理屈では説明できない強さがある」と納得できる。だからギガは敵でありながら、ハジケ組という伝説を完成させるために欠かせない存在なのである。