研究開発パイプラインの再構築について、ここ10年間、R&D部門では高いイノベーションを創出するには至らなかったこともあり、現在のタケダのパイプラインでは十分ではなく、R&Dの組織変革を行わざるを得なかった。
また、現在開発中のプロジェクトの優先順位付けを行っているが、米国・欧州等の市場においては、競合製品よりも高い優位性が認められなければ薬価として償還が得られないため、イノベーションが高くない製品を開発中止するなどの判断をしている。
日本市場でもこのような変革が行われてはいるが、変革のスピードは海外よりも緩やかである。
例えば、日本で成功しているタケキャブは、米国・欧州市場では競合品や後発品との技術の差別化が十分できず、成功することは難しいと判断したため開発を行っていない。

イノベーションを創出するために重要な点は、R&Dの組織変革とともに、外部とパートナーシップを組み、そこから新たな知識を得ることである。
また、外部とのパートナーシップによって、従業員の起業家精神を醸成することができ、よりイノベーションの創出に寄与することが期待できる。