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畑澤氏は、武田から話を持ちかけられてから基本合意に至るまでを、こう振り返る。
「武州がこれまで事業化していない原薬を含む話だったので正直、初めはすぐにはイメージが湧かず、飛びつくような感じではなかった。それもあって通常のM&Aの案件と比較すると、かなり時間がかかった。
事業シナジーの有無を判断するまで、じっくり時間をいただいたとも言える」
また、スペラの社長に招いた吉岡氏について、武州の横濱社長兼CEOは「絶対、間違いないからと。(武田から)太鼓判を押していただいた。喜んでお迎えした」と高く評価している。
横濱社長兼CEOはスペラの代表取締役会長、畑澤事業戦略本部長は取締役副社長を兼任し、吉岡社長とともに事業を盛り立てる。

武州製薬の現在の売上高は推計280億円、これにスペラが継承する武田の受託事業分60億円を加えると、合計約340億円となる。今後のさらなる成長は、武田以外からのスペラの新規受託を、どれだけ増やせるかにかかっている。
開発段階からクライアントに営業をかけ、スペラが原薬、製剤、治験薬設計、製造承認までを担当、その後、武州が引き継ぎ、商用生産を請け負う「ワンストップサービスプロバイダー」をめざす。
新規顧客を開拓する「キーオープナー」として武州の営業部隊約10人がスペラに出向、大阪十三地区で元武田の従業員と交流しながら営業活動を展開する。

武州、スペラの新事業体制を正式発表したのは2月28日。その後、数カ月しか経っていないが、業界の関心は高く、すでに問い合わせや引き合いがあるという。
吉岡社長は「いろんなお客様の話を聞き、アーリーステージだけでなく、一部変更や、ライフサイクルマネジメントなどでもニーズがあることがわかってきた。
米国の会社は錠剤が大きいので、第V相の段階で、日本だけ小さくすることを考えているところもある。我われの技術で改良の余地がある製品が沢山ある」と話している。
武田から引き継いだ業務を続けながら、新規顧客を開拓し、スペラ独自のビジネススタイルを構築していく考えだ。

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