アクセリード、今秋から営業本格化 武田薬品の研究子会社 池浦社長「数年内で軌道に」

武田薬品工業の創薬研究部門の一部を承継して設立した子会社「アクセリード ドラッグディスカバリーパートナーズ」が、今秋から対外的な営業活動を本格化させ、武田薬品以外の製薬企業や大学などの研究機関に対する創薬研究支援サービスの提供を始める。
アクセリードの池浦義典社長は21日、日刊薬業の取材に応じ、「可能な限り早い段階、数年以内にはビジネスを軌道に乗せたい」と述べ、年度内には武田薬品以外からの受注を目指す考えを示した。

アクセリードは湘南研究所(神奈川県藤沢市)内に設立し、7月から事業を開始した。主に武田薬品の研究職250人が転籍し、豊富な知識・技術を生かして創薬研究活動を支援する。
池浦社長はこれまでに大学や公的研究機関、製薬企業、ベンチャーなどから接触があったことを明らかにし、
「大規模な営業活動を行う前から、問い合わせを頂いている。われわれのようなビジネスが求められているという手応えを感じている」と述べた。

池浦社長は同社の事業が求められる背景として、創薬活動を巡る環境の変化を挙げ、
「大学などのアカデミアによる研究成果が製薬企業による創薬に結び付いていないのが日本の現状。両者のギャップをタイムリーに埋めていくことに貢献したい」と述べた。
具体的には、アクセリードが持つ前臨床に必要な技術を活用して、顧客が抱える創薬に関連した課題を解決する「コンシェルジュ的な役割」とともに、
創薬研究に関するネットワークの構築を通じて、研究者同士を結び付ける「ネットワークのハブの役割」も担う考えだ。

親会社である武田薬品に対する貢献については、
「顧客から創薬研究に関するさまざまな課題を把握し、それを解決することによってわれわれの技術レベルを上げていくことができる。武田薬品も大きな顧客になるので、技術レベルの向上やネットワークの構築は武田薬品にとっても大きなプラスになる」と指摘。
武田薬品が湘南研究所の活用策として掲げる「ヘルスイノベーションパーク構想」にも大きく貢献することになるとした。

新子会社の設立に当たり、社員は武田薬品の中から公募し、「日本の創薬エコシステム構築に貢献したいというビジョンに共感してもらった人に来てもらった」という。
社名も社員から候補を募り、ヘルスケアに携わる研究者の活動を加速し、パートナーとしてリードしていきたいという意味を込めて▽アクセス▽アクセレート(加速)▽リード─の3つを盛り込んだ社名に決定した。
池浦社長は「アクセリードは技術基盤の会社。社員それぞれが専門性を高め、幅を広げるために自己研鑽を積むとともに、主体的に取り組むことによってビジョンを達成できるようにしたい」と述べた。

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