武田の一連のリストラを例えるならば、エンジンに不調を来たした旅客機の機長が、少しでも長く飛ぶためにいらない荷物や機械類から順次外に放り出し、それでも復調できずにとうとう、エコノミークラスの乗客にも手をかけ始めた、といったところであろうか。
「イノベーティブな製薬企業を実現するため、常に10年以上先の将来を見据えている」(ウェバー社長)と語るわりには、しかも、ルノー・日産連合を率いるカルロス・ゴーン氏と並ぶ10億円超の巨額報酬を手にしているわりには、
具体的な未来図の片鱗すら示せていないトップの手腕への不満は募る一方にある。