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(,,゚Д゚) 武田薬品の創薬部門独立 新会社アクセリード 池浦義典社長に聞く
【悪世】 

武田薬品工業の湘南研究所の創薬研究部門が分社化し、新会社「アクセリード ドラッグディスカバリーパートナーズ」として事業をスタートした。
化合物のスクリーニングや合成、前臨床試験などの業務を切り離し、従業員250人規模の非臨床系CRO(医薬品開発支援)として再始動する。
これまでは自社新薬のために創薬研究を行ってきたが、製薬各社のニーズに対応したサービスプロバイダーへ転換することになる。アクセリードの池浦義典社長に、大手新薬メーカーがCRO事業を展開する強みや課題などを聞いた。

― これからは非臨床系CROになるということですか
「前臨床段階の開発を受託するのが主な活動内容だが、一般的なCROというわけではない。『パートナーシップ・リサーチ・オーガニゼーション(PRO)』と位置づけている。一番大きな違いは、ソリューションを提供すること。
当社には、武田薬品が積み重ねてきた創薬の知識や経験があり、新薬開発でIND申請(治験実施申請)や製品化に関わった人材が豊富だ。
一般のCROは自社で新薬を創製した経験がない。我々はその経験があり、戦略や課題も見通しやすい。既存のCROとは異なる領域でサービスを提供する」

― 武田本体から引き継いだ事業資産は
「人材や活動スペース、設備はこれまでと変わらない。武田薬品が保有する化合物ライブラリーの半分以上にはアクセスできる権限があり、他の日系大手製薬のライブラリーを上回る規模かもしれない。
ハイスループットスクリーニング(HTS)もアクセリードが承継した」
「アカデミアやベンチャーの研究者から創薬の研究テーマを提示されれば、それに合わせた化合物スクリーニングを行えるし、前臨床開発までのピンポイントな試験受託も可能だ。
ここまで総合的なリソースがある非臨床分野のCROは国内には存在しなかった。アクセリードが前臨床までを支援し、米PRAヘルス・サイエンシズとの合弁会社で臨床開発を引き継ぎ、武田本体が製品化、というシナリオも可能だ」

― 今の受託案件は武田本体からの開発だけですか
「武田からの関連案件が中心で、武田本体から独立したスコヒアファーマ、シードサプライなどからも受託している。他社からの引き合いも増えているので、今年度中には外部からの受託案件も取り付けたい」

― どのような顧客層を開拓していきますか
「大学は化合物ライブラリーのリソースが限られ、ターゲットバリデーションのリソースが不十分。ベンチャー企業も創薬研究から包括的に支援できる。製薬企業も、ライブラリーが充実し、自社のHTSもある国内企業はそれほど多くない。
大手製薬の場合は、バックアップ化合物の研究や、自社ではやっていないアプローチの検討などに対応できる。あらゆる分野でニーズがあると思っている」

― 自社の創薬研究だけ行ってきた研究者が、サービスを提供する側になります
「人材育成は一番大きなチャレンジになる。いままでは、会社に直接的な利益は生まない『コストセンター』だった。これからは顧客にサービスを提供して利益を生み出す『プロフィットセンター』にならないといけない。
まずは、顧客にサービスを提供することが使命だというビジョンを共有し、サービスプロバイダーとしてのマインドセットを持つことが重要だ。
社内でワークショップを行ってアクションプランを考えたり、社外からスピーカーを招いて顧客目線で当社に期待することを話してもらう機会を設けている」

― 人材評価のあり方も変わりますか
「従来とは変わる。定量的な評価を行いやすくなり、従業員自身もやりがいを見い出しやすくなるだろう。だが、『ステークホルダーに対してどれだけの価値を生み出せるか』という本質的なところは変わらない」

― 他社と合併する可能性は
「将来的にどうなるかはまだわからない。まずは顧客の課題を把握して、ソリューションを提供するというビジネスプロセスを整えていく。その動向をみながらアクセリードの今後の体制を考えたい」
(聞き手・赤羽環希)

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