彡⌒ミ  捨てる神あれば拾う神あり
 (´・ω・`) ヤメ武田、ヤメ大手の去就

外資系製薬勢はとうに日本から研究拠点を撤収、武田薬品工業も国内研究員をリストラした。しかし捨てる神あれば拾う神ありだ。捨てられるのではなく、自ら進んで転職する者もいる。

腐ってもタイではないが、やはり国内製薬の王者である。左表上下は武田薬品工業を去った者、つまり”ヤメ武田”のリスト。華麗に転進した大物もいる。
有名なのがJT医薬総合研究所長の大川滋紀と、富士フイルムホールディングス(HD)傘下の富山化学工業社長である伴寿一。共に武田薬品を去ったのは、当時社長の長谷川閑史の下、外国人幹部支配が強まってきた時期だ。
もともと医療機器に強かった富士フイルムHDは積極的なM&A(企業の合併・買収)で医薬品事業を強化しており、規模は違えど武田薬品の野心的な姿と重なる。
また最近では社長候補と一時目されていた元取締役の本田信司が日清食品HDへ移った。武田コンシューマーヘルスケア前社長の杉本雅史は今年3月、任期途中で辞任を表明。彼らが新天地で何をするのかに注目が集まっている。

ただし、業界関係者が本当に知りたいのは、表面には出てこない一般の研究員たちの去就だ。
左下表は2016〜2017年に行われた研究開発体制見直しの影響で早期退職を余儀なくされた国内研究者の主な転職活動先だ。中でも富士フイルムは「リクルートに熱心だった」と語り草になっている。
武田薬品労働組合の内部資料によると、「大正製薬、三菱倉庫、京都大学iPS細胞研究所、千寿製薬、あすか製薬、和光純薬工業(現富士フイルム和光純薬)」が会社あっせんの転職先として挙がり、各社・団体はヤメ武田に何らかの価値があるとみていたようだ。
とはいえ、希望者全員を受け入れるだけの受け皿があるわけではない。やむなく早期退職し、いまだ無職の者も少なくない。

★競合大手から無職まで ヤメ武田研究員(組合員中心)のその後

@製薬会社
アステラス製薬、エーザイ、大塚製薬、塩野義製薬、小野薬品工業、大正製薬、ノバルティス、後発品会社など

A周辺ヘルスケア
ペプチドリーム、シスメックス、AMED、国立がん研究センター、メディパルホールディングス、理化学研究所、創薬支援会社、JTなど

B化学会社
東レ、富士フイルム、日産化学工業、旭硝子(現AGC)、日東電工など

Cその他
大手商社、山田養蜂場、薬局、無職など

※採用試験を受けただけの会社・団体も含む。転職先は他にも多数。武田薬品関係者への取材を基に本誌編集部作成

(週刊ダイヤモンド 2018/07/21)