彡⌒ミ  巨額買収はとばっちり
 (´・ω・`) シャイアーMRの悲劇

「ショックを受けている社員は少なくない」
武田薬品工業に買収されるシャイアーの日本法人「シャイアー・ジャパン」に勤務するMR(医薬情報担当者)の表情は暗い。
武田薬品は国内製薬のトップ。さらに買収完了後はメガファーマ(巨大製薬会社)になるのだから、買収される側とはいえ意気揚揚かと思いきや、そうではないらしい。

その一番の理由は企業文化の違いにある。
1781年創業の武田薬品は「タケダイズム」という言葉に代表されるように、愛社精神が強い。
対してシャイアーは1986年創業で、幾度もの買収で大きくなった外資系企業とあって、前出のMRは「転職組ばかりで会社への忠誠心は弱い。組織だった武田薬品になじめず、ストレスがたまりそう」と懸念する。
シャイアーの強みである希少疾患領域は、患者もMRの営業先となる医師も少なく、MRの裁量権が大きい。そのベンチャー的気質が好きなシャイアーのMRにとって、武田薬品はむしずが走る存在らしい。

前出のMRは「上司からは『パッケージ(割り増しの早期退職金)が提示されるかもしれないから早まるな』と言われているが……」と困惑気味だ。一方、買収検討が報道された3月末以降、早々に会社を去ったMRが複数いるという。
シャイアー・ジャパンのMRは200〜250人ほどいるとみられる。シャイアー全体の従業員(約2万3000人)から見ればごく一部にすぎないが、統合に自信を示す武田薬品の足元で、心離れたシャイアーMRが少なからずいる。

(週刊ダイヤモンド 2018/07/21)