「村岡新駅」周辺を未病の新拠点に 黒岩知事インタビュー

黒岩祐治知事は新年に当たって本紙の取材に応じ、今年にもJR東日本に整備を要望する「村岡新駅(仮称)」(藤沢市)周辺地域について「再生医療、(病気になる前に対策を取る)未病の新しい拠点にする」との構想を明らかにした。
建設予定地から近い深沢地区(鎌倉市)にある三十一ヘクタールの空き地が、企業や研究所の受け入れ場所として有望だという。 (志村彰太)

県などは、川崎市川崎区の殿町地区を医療研究の拠点として整備してきた。知事は「殿町はいっぱいになっている」とし、次の候補地を探していた。
拠点化に向けた動きは昨年から始まっており、新駅予定地のすぐ近くに研究所を持つ武田薬品工業は昨年四月に県と覚書を締結。研究所を外部に開放し、二百社の誘致を目指している。
拠点整備には十年以上かかると見込まれ、藤沢、鎌倉両市との調整も必要だが、知事は「三者で共通認識ができた。山は越えた」と話し、構想が頓挫することはないとの認識を示した。

また、四月二十二日の任期満了を前に、知事は「任期当初に掲げた数字(公約)を実現している」と成果を強調。百社の企業誘致、県が開発したスマートフォンの健康管理アプリ「マイME−BYOカルテ」の登録者数五十万人という二つの目標は昨年十一月に達成。
未病の考え方も「言葉すら知られていなかったところから、認知度が上がってきた」とした。

ただ、一期目で掲げた脱原発と一般家庭二百万戸分の太陽光発電装置の普及は「達成が難しい」と話し、「全てが思い通りにいったわけではない。残っている課題には残りの任期で全力で取り組む」と話した。

最後に、知事は自身の「平成」を振り返り、「民放のキャスター時代は救急救命士創設に向けてキャンペーン報道を展開し、知事になってからは『いのち輝く神奈川』と言ってきた。私にとって『いのちの時代』だった」と語った。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201901/CK2019010602000111.html