彡⌒ミ  シャイアー買収完了へ、300億ドル超企業誕生
 (´・ω・`) 武田薬品・ウェバー社長、「リーディングカンパニーへ確信」

7兆円規模のシャイアー買収完了を翌日に控え、武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長は7日、記者会見を開き「グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーになれると確信している」と述べ、
買収で売上高313億ドル規模のグローバルトップ10に入る企業の誕生に期待感を示した。

ウェバー社長は「80カ国にプレゼンスを持ち、世界中に製造拠点を30持つことになる。重要なのはグローバルリーチを持つことで、新しい革新性の高い医薬品を創薬し、世界中の患者に届けることができる」と述べ、
買収で広範な地域展開と規模を兼ね備えることができると強調した。

統合作業は着々と進行中で両社を合わせたトップ200人のリーダーを任命済み。米国では武田とシャイアーで半々、日本は主に武田出身者がリーダーに就くとした。

シャイアーのパイプラインで証券アナリストが注目するのが遺伝性血管性浮腫治療薬「タクザイロ」(ラナデルマブ)。8月に米国で承認され発売済みで、11月には欧州でも承認を取得した。
ウェバー社長は「発作を回避できるようになるかもしれない。ベストインクラスの医薬品で、遺伝性血管性浮腫の治療を根本的に変えることが期待できる。グローバルの上市につながってくるポテンシャルのある製品だ」と評価した。

一方、シャイアーの売り上げの20.5%を占める血友病治療薬「アドベイト」と製剤改良を加えた「アディノベイト」が、スイスロシュ・中外製薬が開発した「ヘムライブラ」にどの程度シェアを奪われるかについては、
「競争状況は把握している。今の治療法に慣れている患者が多いのでどういう風に展開していくか注視している」と述べるにとどめた。

●OTC事業の売却は否定

負債の償却のためOTC事業の売却の可能性があるかの問いには「日本に関しては大衆薬は第2位。今の状況に満足している。ファーストプライオリティーではない」と述べ、売却を否定した。

米ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)が米セルジーンを約8兆円(約740億ドル)で買収する件について感想を求められると
「トップ10の製薬企業を見ると1社たりともM&A(合併・買収)しなかった会社はない。M&Aは業界の常。トップ10の全ての社がM&Aを通してトップ10に入ってきた」と述べた。

さらに「パイプラインの(上市の)タイミングを特許切れのタイミングに合わせるのは容易ではない。そういうこともあってM&Aが生じる。業界の性質上避けがたいものがある。
機会を見つけ戦略が合致するようなものを見つけるのは難しいが、時にはそういうことが起きる。こうしたトレンドは何年も何年も続いてきた」と解説した。

●日本事業「会社全体の大きな柱で不変」 岩崎取締役 

買収前にグローバルの売上高全体に占める日本事業の割合は34%(2017年)だったが、シャイアー統合後は18%に低下する。

日本事業を統括する岩崎真人取締役は「日本のパーセントが少し減ってきてはいるものの、日本でのプレゼンスは非常に大切で、日本での私どものプレゼンスが会社全体の大きな柱であることは変わりがない」と説明。
シャイアーの希少疾患の製品群が加わることで、国内で築いてきた“武田MR”の機能が有効に発揮できるとした。

岩崎取締役は「希少疾病は疾患によっては診断が付くまで数年単位、長いものでは十年を超える疾患もある。そういう意味で啓発活動が重要だ」と述べ、
国内のほぼ全ての医療機関をカバーする“武田MR”が啓発活動を行うことで早くに診断できる状況を作っていけるとも指摘した。

その上で「買収はわれわれの(グローバル)戦略そのものであると同時に、日本でのビジネスの構造改革を加速させるものだ」と述べた。

https://nk.jiho.jp/article/138747