武田、14年ぶり8日続落 米ヘルスケア株安が波及

武田薬品工業株が19日まで8営業日続けて下落した。8日続落は2005年以来14年ぶり。米国で医療制度改革の議論が活発化。薬価が引き下げられるとの懸念で米医薬関連株に売りが出たのが波及した。19年3月期の業績開示に対する不安があるとの指摘もある。

下げのきっかけは米国での医療制度改革の議論だ。売り上げが圧迫されかねないとの懸念でヘルスケア株が売られた。

日本でも幅広い医薬品・医療機器株が売られた。武田はアイルランド製薬大手シャイアーの買収で売上収益に占める米国の比率が約5割(単純合算)と買収前に比べ15ポイント程度増えることもあり、売り圧力が高まった。

武田については、業績開示を巡り投資家が不安を感じている面もあるようだ。武田は今月中にシャイアーを含めた19年3月期の業績予想を開示予定。市場では今月半ばにも開示するとの見方があったが未発表だ。

クレディ・スイス証券の酒井文義氏は17日付のリポートで「開示が遅れているという印象は決してポジティブにはならない」と指摘する。

武田は5月に20年3月期の業績見通しを開示する予定だ。「これが見直し買いのきっかけになる」(国内証券アナリスト)との声が聞かれた。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43984680Z10C19A4DTA000/