>>258つづき
〜旅の自慢話  その14〜  疑念

さて、おちつくといつもの心配性が亀頭をもたげ、きょろきょろと辺りを見渡したのです。
さきほどの説明では私は、新千歳についてから走って地下鉄にのり札幌をめざし、
そこからも一つ早く走って空港バスに乗り丘珠空港までゆかねば、釧路空港行きの最終に乗れないとのことでした。
だから言われたのです、お席も出口の近くにおとりしましたと。
しかしそうではありませんでした。人は安心する為に何が必要でしょうか、わかりません。
しかし何が不必要かはわかっています。疑念です。私はミス・スチュワーデスをカモンしました。

「飛行機が遅れ、大変驚いているんですよ。係の方のお話では、千歳で迎えの方が待っていらして札幌から空港バス
までの道を教えてくれるそうなんですが、とにかく時間がないとのことでした。私が考えたのは、
万が一空港バスに乗り遅れたら?ということです。係の方は地下鉄までしか案内してくれないそうだし、
もしバスに乗り遅れたらどうしたらよいのでしょうか。釧路までゆかねば宿の手配もしていないんです。
万が一乗り遅れた場合にそなえ、札幌から係の方に連絡をとる電話番号を教えてください。」

すぐ、一番えらい女性がとんできました。彼女が言うには、全て、現地(新千歳)で待っている係の人に任せて
おけばよいので安心してくださいとのこと。私は、「ほんとかぁ?」と思いましたが、それ以上は言わず、
まずはお手並み拝見と窓の外の雲に目をむけたのでした。ほんのひと時の、くつろぎタイムでありました。