東京という街は「極力他人と無駄に関わらない」ことを基本に動いておりまして。
寄せ集め人間どもが高密度で暮らしていくための生活の知恵ではないかと思っとります。

ただし下町など土着の人間が多い町では地方都市と変わらぬ人情が残されとりまして。
もしくは普通の住宅街であっても地方都市と大きく変わらない雰囲気があるかと思います。

要するに「人々が住んでいる町」はごく普通の雰囲気であるのですが。
「人々が住んでいない街」には冒頭のような独特の雰囲気が漂っておりまして。
これは一種の「特殊空間」と考えた方がよろしいかと思っとります。

「特殊空間」で「一般」を発揮することは危険です。

一千万円の札束が落ちていてもスルー。
目の前で赤の他人に蕎麦打ちされてもスルー。

周囲との関わり合いを回避しつつ忍者の如く人々の中に溶け込みながら己の目的に向かってすいーっと滑っていって下さい。