インテリの俺は、ドトールに入り、アメリカンのSサイズを注文し、後ろに年金生活の
おっさんがスポーツ新聞の出馬表ページを開いて見ているのを確認し、いつもの席に
落ち着くと、時間の経過するのも忘れて英字新聞を読み進めた。「インター・ナショナル・
ニューヨーク・タイムズ」という210円で駅売りしているやつだ。

集中力が切れた1時間半後、あわてて残りのコーヒーを飲んで席を立とうとした。
俺の後ろのおっさんは、まだいた。そして、出馬表のページを見ていた。
俺は負けたと思った。無味乾燥とも思える数字データは、過去と未来のレース展開を
再現する壮大なイマジネーション世界だったのだ。競馬場にロマンあり!
このおっさんはただものではないと思った。

人生いろいろ、趣味もいろいろ、「酒」「煙草」「ギャンブル」、人に
迷惑掛けるのでなければ、人生を彩るロマンとして大目にみようではないか!
それが、大人のスタンスだ。