正直なところ、現地(ウクライナ)に来る前は、聞いた話の内容を少し信じれないところがありました。
でも、以前に私たちが初めて、アゾフスタルの工場の近くにあった民家で、(アゾフの)人質になっていた市民たちを解放した時のことです。
彼らは外に出た時、私たちを抱きしめ、キスをしてきました。そして私たち(チェチェン)に会えて嬉しいと言ったのです。
彼らは目に涙を浮かべて、泣いていたんですよ?!
私がなぜここに来たのか、何が必要なのか理解できたのは、まさにその時でした。
(胸がつまったようになりながら)
その考えが正しいと、迷いなく言えます。

多くの市民と、まさにあのアゾフ戦闘員の多くがいる住宅を私たちが襲撃しようとした時にも、あの瞬間の記憶が私の頭にありました。
子供を連れた母親が外に走って逃げだしたところを、双眼鏡で見ていました。
(アゾフが市民を人質に取っているので)私たちは襲撃も、侵入も何もできません。
その時、彼ら(アゾフ)が母親の背骨を撃ったのです。
母親は倒れ、私たちはあらゆる方向から子供に向かって叫びました。「走れ!走るんだ!」
子供はどうしたらよいかわからず、立ちすくんでいました。
少年は走り出したかったのですが、母親を助けたかったからでしょうね。
その時です。あのクズが、あの邪悪な獣が突然、子供の頭を撃ったんですよ?!

その瞬間、私たち全員は「死」が意味することをすべて忘れました。スナイパー(狙撃手)が隠れているかもしれない、ということすら忘れました。
そして私たちは一斉に、中に押し入ったのです!
煙で私たちの姿を見えなくさせるため、発煙弾を投げ入れました。私たちは中に押し入り、中にいた戦闘員全員を引き裂きました。
私たちは建物の中に入り込みましたが、私たちが入ったのは建物だけではありません。市民の命が犠牲になっている、という状況に身を投げ出したのです。

その攻撃で、多くの(チェチェンの)兵士は命を失いました。しかし私たちは突撃し、任務を達成したのです。
子供の命が失われたのを見た時、(自分たちの命のことは)まったく気にもなりませんでした。


子供を殺すのを見た時彼ら(アゾフ戦闘員)は人間じゃなく、獣以下の存在だと理解しました。
あの人たちは人間ではありません。
だからこそ、私はまさに正しい理由でここ(ウクライナ)に来ることになったのだと思います。
そして私がここで行ったことのすべては、ここに住み、私たちに笑顔を見せて抱き着いてくる人たちのために行いました。
彼らは(救出した市民)私や他の仲間の住所まで聞いてきました。私たちの祖国に来て、解放してくれたことに感謝したいからです。