洪思翊閣下。
陸軍大学校35期。最終階級・陸軍中将。
本貫は南陽洪氏。
朝鮮半島出身の日本軍人は大勢いるが、王公族を除き最高階級である。
新任挨拶では、
「天皇陛下の命により、本官はこの部隊の指揮をとる。本官は朝鮮人であるが、文句がある者は遠慮なく申し出よ」と必ず言った。

創氏改名を頑なに拒絶し、朝鮮名のまま貫いた。
フィリピンで終戦を迎えるが、捕虜に十分な食料を与えなかった罪により軍事法廷で死刑判決。
洪中将を慕うかつての日本軍人部下から多数の助命嘆願が出されたが、本人は一切の弁明を行わず淡々と刑を受けたという。

遺族達は親日逆徒として韓国に居場所がなく迫害を受け、アメリカに渡るなどして一家離散状態となる。その後の子孫達の行方は不明。

なお、創氏改名については「強制」か「勧奨」かで現在も研究がわかれるが、洪中将の様に堂々と朝鮮名を名乗り中将まで出世した事例からして「強制」に近い「勧奨」であったととらえるべきでろう。