写研が開発した書体は『写研文字』と名がついて、字の形もきれいで、印刷業界では
重宝され広く使われていた。
競合会社にはモリサワと言う会社があったが、前者が業界で標準であったから出版・印刷でのシエアは高いものではなかった。
ところがいまのパソコンの中にあるフォントは、モリサワの書体が結構多い。
写研は、マイクロソフトからのオペレーティング・システムとして自社文字の採用取引を断ったのに対し、
モリサワは自社開発のフォント採用を受け入れたことだ。
写研は印刷・出版業界でほぼ独占していたシェアをたのみに、デジタル化を拒んだことが、以後大きな岐路に立たされることとなった。
競合するCP/Mに対して、マイクロソフトのMS-DOSが、「巨人IBM」のパソコンに採用・組み込まれたことで、今日の独占体制となった経緯は似ている。