【シリーズ 産業未来】東レ(下)(4−4)環境・エネルギー開発センター
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130205/bsc1302050501003-n1.htm

■グリーンイノベーション事業の基幹

 ■各部門と連携し新規部材など事業創出を推進

 東レは、グリーンイノベーション事業をグローバルに展開し、さらなる成長に向けた
基盤づくりを推進するため、E&Eセンター(Environment&Energy Center)を
2011年1月に創設した。

その基幹組織となるのが環境・エネルギー開発センターだ。グループ企業との連携を図り、
太陽電池など新エネルギー関連の新規部材、バイオマス資材など新規環境資材の
技術開発戦略の企画、実務にわたる総合的な推進体制を築いている。

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 ■GRプロジェクトの推進

 東レは2011年に策定した中期経営課題“プロジェクトAP−G2013”の中で、
地球環境問題へのソリューション提供を進める「グリーンイノベーション事業拡大プロジェクト
(GRプロジェクト)」を推進している。

具体的な事業目標として2020年を目途に、環境貢献度の高い製品の売上高を1兆円にまで
拡大させ、自社製品のライフサイクルでのCO2削減貢献度を20倍とする目標を掲げた。

 その一環として、一昨年1月に環境・エネルギー分野の総合開発拠点となるE&Eセンターを
創設し、瀬田工場(滋賀県大津市)内に構成組織の中心的役割を担う環境・エネルギー開発
センターを設置した。

同センターは、社長直轄組織の地球環境事業戦略室とは企画で、各事業本部とは事業化で、
生産本部とは生産で、それぞれ連携を図る。
同時にE&Eセンターの構成組織である、先端材料研究所やグループ企業の東レエンジニア
リングなど内外5社との技術開発にかかわる接点となり、地球環境に貢献する製品や
装置開発を推進する。

 重点的に取り組むテーマは、新エネルギー関連の新規部材として、太陽電池、燃料電池、
リチウムイオン電池など、新規環境資材としてバイオマス資材、省エネ型住環境資材など。
それらの開発を本社、グループ会社を横断する形で技術開発戦略の企画から開発実務、
テクニカルマーケティングまでを総合的に推進する役割を担っている。

 ■新エネルギー・ラボが本格稼働

 環境・エネルギー開発センターが担う重点領域のうち、需要拡大が見込まれる太陽電池
分野は最も注力する開発ターゲットだ。
東レは太陽電池モジュールの背面に貼るバックシートやフレキシブル太陽電池の表面に
使用するフロントシートなどを生産している。
このうちバックシートのPETフィルム“ルミラー”では、その優れた耐久性が評価され、
世界一のシェアを誇っている。

 これらの部材の新技術を評価するため一昨年10月に瀬田工場内に新エネルギー・ラボを
新設した。ラボには部材評価、実サイズモジュール試作評価ができる設備を設置し、
実際の太陽電池を製造して、発電特性や耐久性を試験する。
製造した太陽電池を高温高湿となる装置に入れ、10〜20年相当の経年劣化をさせた後に
発電性能をテストする。現在、大手モジュールメーカーと数件の共同開発も行われている。