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https://www.jiji.com/jc/article?k=2019032400154

選手ら輸送に課題山積=会場分散、首都高渋滞も−東京五輪500日切る
2019年03月24日07時29分

 2020年東京五輪・パラリンピックでは、国内外から延べ1000万人以上が訪れる見通しで、選手らの
円滑な輸送が大きな課題となる。競技会場は各地に分散しているが、大動脈の首都高速道路は朝夕の渋滞が常
態化している。放置すれば混乱は避けられず、交通規制を担当する警視庁も警戒を強めている。
 リオデジャネイロやロンドンと異なり、東京では競技会場や選手村を集約した「オリンピックパーク」が
ない。9都道県の計43カ所に分散する会場は、市街地や物流拠点の臨海部に多い。期間中の首都高は、対策
をしないと渋滞が約2倍に悪化すると試算されている。
 大会組織委員会などは、企業や個人の自発的な取り組みで、平日の交通量を休日並みに約15%減らす目標
を策定。必要に応じて、首都高の料金所レーンの削減や入り口の一部閉鎖などの規制も実施するとした。
 潮目が変わったのは、昨年10月の検討会で示されたシミュレーション結果だ。交通量が全体で10%減っ
ても、空いた首都高に一般道から流れる車が増え、首都高は6%しか減らないことが判明。危機感を持った
組織委などは今年2月、三つの追加対策を提案した。

 ◇料金上乗せも検討
 有力視されるのが、区間や時間帯により通行料を変動させる「ロードプライシング」だ。物流業者のトラック
などを除き、最大3000円程度上乗せするとみられる。反発に配慮し、交通量が減る深夜の減額も検討する。
 末尾が偶数か奇数かで通行を制限する「ナンバープレート規制」、複数乗車に限定した「相乗り専用レーン」
も提案されたが、警視庁幹部は「違反車を取り締まる余裕はない」と否定的だ。
 リオや平昌で設置された大会関係者専用のレーンは、2車線が大半の首都高では一般レーンが渋滞し、分岐
や合流が困難になるとして見送られたが、3車線区間などで導入する案も出ている。
 仮に首都高で強い規制を実施した場合、懸念されるのは、一般道にあふれた車で信号から信号まで渋滞が
つながり、まったく動かなくなる「グリッドロック」だ。11年の東日本大震災後に都内で発生し、解消する
までに24時間かかった。同幹部は「何もしなければ確実に起きる。とにかく総量を減らすことが大事だ」と
話している。