興和、栄の盟主、名古屋の街再生(ナゴヤが生んだ名企業)
2017/10/3 7:05日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21795550S7A001C1940M00/

 名古屋の繁華街、栄の一等地にある老舗百貨店「丸栄」の1階では2日、退出した店の空きスペースを覆う紅白の幕がかけられていた。
品ぞろえや安さで圧倒するネット通販に押され、様々な商品を並べた「百貨」では太刀打ちできない百貨店の苦戦が垣間見える。

 だが丸栄や栄町ビルなどを所有する興和は次の手を打とうとしている。

 「もう図面は書けている」。
興和社長の三輪芳弘(61)の机にはまちづくりを念頭に置いた商業施設やアミューズメントを備えた「新生丸栄」を核とした図面がある。
丸栄ビルと栄町ビルを一体開発し、名古屋を代表する総合カルチャー施設を誕生させる構想だ。
三輪は自ら先頭に立ち、部下に矢継ぎ早に指示を出して水面下で不動産の権利者などとの交渉を続けている。

三輪には前に進むことへの恐怖心はない。
興和は奉公人として名古屋に来た服部兼三郎が1894年、綿布問屋「服部兼三郎商店」を名古屋市中区に創業したのが始まりだ。

再開発について思案する芳弘には、まだ名古屋の潜在力が十分に発揮できていないという思いがある。
百貨店やホテル、ビルなどを展開する興和が実現しようとしているのは内外から人を呼ぶ「良質なおもてなし」だ。

興和は街の再生を通じ、都市としての名古屋の総合力を引き上げようとしている。

「オーナー企業だからこそ短期的な視野にとらわれず、長期投資で収益を狙える。
地域再開発や医薬品開発などは長期間かかり、我慢が必要。
会社を守るためにも株式を公開せず、オーナー経営を続けて非上場を貫いている」


https://www.nikkei.com/content/pic/20171003/96958A9F889DE0E3E5EBE7E7E7E2E2E0E3E2E0E2E3E5EBE6E29FE2E2-DSXMZO2179513002102017940M01-PB1-2.jpg

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