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日本言語地図第53図 「いる」
地図 http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/laj_map/LAJ_053.pdf
凡例 http://www6.ninjal.ac.jp/siryokan_data/drep_siryokan/laj_map/LAJ_053_e.pdf

京都・大阪・滋賀で「いる」が用いられることはよく知られた事実であり方言学の初歩。
上の地図は明治生まれの世代が対象だが、今の20代前半ぐらいの世代を見ても、
京都人や大阪人は「いる」「てる」と「おる」「とる」をともに使うのに対して、
神戸人はほぼ「おる」「とる」しか使わないという違いがある。
詳しくはその地域の人に聞くといいだろう。

京都や大阪でも「おる」が使われないわけではないが、「いる」とは待遇上の違いがあると言われている。
「おる」にはやや見下げたニュアンスがある。これは古くから文献記録にも見られる傾向らしい。
もちろん近年の共通語化の結果ではない。上の地図は、1960年代に1903年以前生まれの世代を対象に調査されたものだ。
まだテレビすらようやく普及してきた時代で、老人の言葉はあまり共通語化していなかった。これほど基本的な語ならなおさら。

上の地図にあるように、なぜか福井北部から近畿中央部にかけての「いる」は東日本の「いる」とは離れた飛び地になっている。

福井北部での状況はよく知らない。若い世代ではどうなのか、「いる」「おる」の待遇上の違いはあるのか知りたいところだ。