【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
日韓合意で10億円拠出へ 条件のはずの慰安婦像撤去で韓国は早くも「年内は無理」と逃げ腰だが…
2016.8.22 01:00 http://www.sankei.com/premium/news/160818/prm1608180007-n1.html

日韓合意は月内にも日本側が韓国の財団に10億円を支出することで日本側の合意履行が終わる。
残るはソウルの日本大使館前にある慰安婦像の撤去だが、合意反対の韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などは
「おカネが欲しくて闘ってきたわけじゃない!」と集会を繰り返しており、像の一角は“聖域化”していて強制撤去は困難な状況だ。
一体、いつになったら像はなくなるのか。
韓国側からは「年内は無理。
癒やし金が適切に元慰安婦や遺族へ渡ったあとの状況次第だ」との声が聞かれる。口約束は果たされるのか?

財団「早く日本資金、送金を!」

10億円のうち韓国政府が認定している元慰安婦やその遺族の245人への“癒やし金”に使われるのは全体の約3分の2になる見込み。
残る資金の使途は追悼施設建設などが予定されている。だが、“癒やし金”の支給をめぐっては日韓間でまだ、もめており、決着していない。

韓国側が不公平を避けるため定額支給を主張したのに対し、定額になると「日本による賠償金と受け取られかけない」と警戒する日本側は「使途は医療・介護を想定している」と譲らず、元慰安婦各人の事情に合わせた支給を要求している。
今月12日の日韓外相電話会談では財団「和解・癒やし財団」の事業内容や、10億円の早期支出には合意したが、細部は詰まっていない。

韓国側は「日本には日本の事情もあろうが、ともかく資金の支給についてはこちらに一任してほしい。
対象者に資金を支給すれば、おばあさんたちも名誉回復で気持ちが変わる。ひとりでも公の場で、そうした気持ちを表明すればこの問題の雰囲気は韓国内で変わる。
日韓合意を一日も早く成立させることがいまは重要だ。
そのためには日本から、慰安婦像撤去の催促がないことが重要」(財団関係者)と述べる。

現在、財団では生存する元慰安婦40人に財団事業の内容について、ひとりひとりに説明している段階で、すでに38人を訪問したという。
韓国側は年内に元慰安婦や遺族に“癒やし金”を支給し、年明けからは「慰安婦追悼施設」事業に取りかかりたいとしている。
財団は慰安婦像を追悼施設に移転の方針とされるが、この問題については現状では口を閉ざしている。

続く