下越地方の県立高校3年の男子生徒が、いじめを受けていたことを示唆するメモを残して6月に自殺した。県内では近年、子どもの自殺が後を絶たない。
いじめ被害を訴え、2016年11月に自殺した県立新潟工業高1年の男子生徒=当時(15)=の父親で新潟市の佐々木正さん(45)は
11日、長岡市で県内の教員らを前に講演し「苦しむ子どもたちに寄り添って」と強く求めた。

 県人権・同和センターが人権啓発の一環で開いた講演で、佐々木さんは下越地方の高校生の自殺に触れて声を詰まらせた。「なぜ、また、いじめ自殺が繰り返されたのか」。
参加者約280人の大半を占める教員に無念さを訴えた。

 県内では自ら命を絶つ子どもが相次ぐ。10年6月には県立阿賀野高3年の女子生徒=当時(17)=が自殺し、両親が起こした訴訟で県側はいじめを認めた。
17年6月には新発田市の中学2年の男子生徒=当時(13)=が、いじめを訴え自殺した。

 自殺のたびに県教育委員会などは再発防止を掲げるが、悲劇を止められていない。佐々木さんは「非常に残念で、遺族を裏切る結果になっている」と憤った。

 さらに佐々木さんは、息子がいじめ被害を担任に相談したものの、遺書に「何の解決にもなりませんでした」とつづっていたことなど、亡くなるまでの経緯を説明。
「学校は息子を放置した。つらいと訴える声になぜ応えられなかったのか」と語気を強めた。

新潟日報 2018/07/12 10:19
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180712405855.html