不適切な保育実態が明らかになった兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が、市に隠して直接契約で受け入れた園児らの保護者に対し、保育料などを記した“裏料金表”を配布していたことが24日、関係者への取材で分かった。料金表の対象期間を示す記載から、こども園に認定当初から不正行為があったことを裏付ける資料とみられる。

 同園は2015年3月、こども園の認定を受けて年間約5千万円の公費を受給。兵庫県と市の特別監査で、定員の1・5倍の園児を受け入れ、定員外の保護者との直接契約で保育料を得るなどしていたことが発覚した。

 料金表には、直接契約を意味する「月極(つきぎめ)保育」の欄があり、入園金は1人当たり1万円。認定施設の保育料は自治体が保護者の年収などに応じて決める仕組みだが、直接契約では同園が子どもの年齢に応じて決めていた。期間は15年4月〜16年3月と記載。市が直接契約を認めていないこども園への移行後も、不正な契約を行っていた実態がうかがえる。

 不正に行っていた一時保育も、時間帯や曜日に応じて細かく料金を設定。お盆や年末年始も割増料金で預かっていた。市によると、同園は、保育士数を実際よりも3人多く報告しており、一時保育に必要な人員を満たしていなかったが、その事実を隠蔽(いんぺい)していた。

 また、公費負担があり、園が購入するはずのトイレットペーパーや雑巾、ティッシュなどの衛生用品を、保護者に持参させていたことも判明。保護者に配った「入園のしおり」に準備物として記載していたが、市の定期監査では虚偽のしおりを提出していたという。(金 旻革、木村信行)

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