http://www.sankei.com/west/news/171024/wst1710240001-n1.html

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 59歳の誕生日までに彼女が欲しい。
そんな思いで登録した出会い系サイトに約5千万円もの大金をつぎ込んだのに、相手の女性はサクラだったとして、関西地方に住む60代の男性がサイト運営会社に対し、支払った金額分の賠償などを求める訴訟を裁判所に起こした。
男性はサイトを通じて「女性」と連絡を取り合ったが、会う約束をしてもドタキャンされるばかり。
さらに「悪者から女性を助けるために必要」などとポイント購入を要求されるなどしていた。
「女性はサクラに違いない」という男性の訴えに対し、サイト側は「実在の女性だ」などと反論。
果たして裁判所はどちらの言い分に軍配を上げたのだろうか。


59歳の誕生日が近付き…

 約5年前、男性は59歳の誕生日を前に、ある出会い系サイトに登録した。

 サイトに登録すれば会員のプロフィルを見たり、会員同士でメールをやりとりしたりするのが可能になるが、それをするには有料のポイントが必要。
1ポイント10円で、メールの送信は22ポイント、受信は24ポイント。
会員のプロフィル写真を見るだけでも30ポイントを消費してしまう。

 男性はやがて、サイトを通じて「あやか」(仮名)と名乗る人物と知り合った。
メールのやりとりをするうち、次第にあやかに好意を持つように。
2回会う約束をとりつけたが、いずれも直前でキャンセルされてしまう。

 うち1回の理由は「急用」というありがちなものだったが、2回目の理由は「悪者に追いかけられているため、身動きがとれない」。
なにやら雲行きがあやしくなっていた。

意味不明のメール要求

 あやかは会う約束をキャンセルしただけでなく、男性に「『大丈夫!』『守る!』『安心して!』って10回送って」とメールの送信を要求してきた。

 もちろん、メールを送ればその分、有料ポイントを消費してしまう。
同じ言葉を何度も送るよう頼むのは、はたから見れば不自然で、ポイントを費消させるための要求に思える。

 ただ、男性はこれに応じてしまった。

 振り込み詐欺では、さまざまな人物が代わる代わる登場して会話のペースを握り、相手の判断能力を奪う。
「劇場型犯罪」と呼ばれる形態で、このサイトでも「劇場型」の展開が繰り広げられていったのだ。

 男性の場合、あやかに加え、「佑美」(仮名)と名乗る人物が登場する。

 同じくサイトで知り合った女性なのだが、佑美は自らを超能力者だとして、「あやかを悪者から助けるために必要」と訴え、こんなメールを送ってきた。

 「『ズーロア・ドッテイナユ』これを10回伝えて!」

 意味不明。文言はグーグルで検索しても出てこない。この文言を10回メールせよ、というのだ。

 だが男性は要求に従いメールを送信した。そしてポイントがなくなると、佑美は「ポイントなければどうするの?それくらい自分でわかるでしょ?」とポイント購入を催促してくることもあった。

(以下ソース)


「サクラにだまされた」出会い系サイトに5千万円、被害の60代男性が怒りの提訴
産經新聞:2017.10.24 11:30更新