生乳値上げも「不十分」 酪農家、コスト増に追いつかず
2022年11月10日 05時05分 (11月10日 07時15分更新)

11月から乳業メーカー各社が牛乳や乳製品の値上げに踏み切った。
乳牛の飼料や燃料の価格高騰で逼迫(ひっぱく)する酪農家を支えるため、牛乳などの原料となる生乳価格を引き上げたことが背景にある。

だが、酪農家は「まだ値上げは不十分」と訴え、乳業メーカーは消費者の買い控えを懸念している。

 愛知、岐阜、三重、長野四県の酪農家でつくる東海酪農業協同組合連合会(東海酪連)では、
十一月から飲用生乳の取引価格を一キログラム当たり十円値上げし、百三十円程度とした。値上げは二〇一九年以来三年ぶりで、年度途中での値上げは九年ぶりとなる。

 これに対し、乳牛八十頭を飼育する長野県飯綱町の「水島牧場」を営む水島洋喜(ひろき)さん(36)は「それでは不十分」と指摘する。
輸入に頼る乾燥牧草の価格高騰が止まらないためだ。
水島さんによると、約一カ月半分の餌を賄える六十五立方メートルのコンテナに入った乾燥牧草の相場は約三百万円で、
新型コロナウイルス禍前の約百二十万円から二・五倍に上昇。

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