芸術は理論ではなくてセンス?いえいえそんなことはない。
芸術に関しての理論っていうのは方法論だからね。
つまり、どうすればダサくならないかのロジックを模索すること、そしてその結果。
そういう意味では目指してるところは同じ。
でもね、理論っていうのはセンスの後追いをしているわけだから、必ずしもセンスの保障をしてくれるわけではない。
むしろ出来ないことの方が多い。
理論でカバーできる範囲と、センスでカバーできる範囲っていうのは、東海(トンヘ)と太平洋くらいの違いがあるの。

Gsus4→G→D♭7→サビ(G♭m)
この進行自体に問題は無いのになぜ不快に聞こえるか。
それはこの膨張色で全身をコーディネートしたとでも言えるかのような、
「もやっ」とした感じをサビ前に持ってきてるからなんだよね。
こういったダメな例が出てくることによって、また一つの新たな理論が作り出される
「さび前で元コード→代理コードの流れは作ってはいけない」とね。
音楽理論とくにポップス理論って言うのはこういうこと。
ポップス理論ではD→SDの動きもありだからね。聞こえとしては問題ないから。

結局、音楽って音の「デザイン」なんだよね。
目に見えないものをデザインしてる、僕ら音楽家は。
だからどこがダサいとか変とか気付けないとそれはデザイナーとして不合格ってこと。
審美眼ならぬ審美耳って言うのかな。そういうことなんだよね。