HIDE──この際、エイチ氏などというアナグラムはやめておこう──

そのHIDEが、同じHASHIYAというターゲットを喪失したとき(それは勝利とも敗北ともとれる)

叩く相手は、同じ属性(アライメント)のHIDEしかいなくなった

こう仮定するならば、「HIDEのポエムが続く理由」が解明できよう───

「いつもお試し」

それはHIDEが一番言われたくなかった事だからこそ、HIDEが自ら率先してHIDEに指摘する事実

「作りかけ」という言い訳に始まって、曲の一端をアップしては、「完成」のための条件をつける

”無条件の元でひとつの作品を完成させたことがない──作り終えるか終えないかは自由にも関わらず──”

何が恐怖させるのだろうか

半端な曲でも、まずは完成させた

エンディングはBメロのループ、そのフェードアウトではなく、僅かな変調をもって”つたないながらも”完結させた

よしんばオーケストラヒットで”ジャン”と終わらせた

それを笑うやつがいたとしても、「未完」よりは50倍素晴らしいこと

その単純な誰もが認める事実に、彼は50年生きても気づかない

そんな悲哀を人は”HIDE”という符号を持っていま語っているのかもしれない

『HIDE論』より