一度イルミナを割った翁は、リバーブをかけすぎる傾向にあるという───

「何らなにもない日常」にリバーブ、ディレイで奥行きを持たせる
すると「大きな空間にいる自分」を感じることができるのだ

ベテルギウスは語る

平凡は戦場となり、背中のニキビが消える
ズボンの色彩すら豊かになる───

かつてイルミナを割り「エフェクターかけすぎのHIDE」「回しすぎて一周するツマミ」のHIDEが
なぜデビッドボウイ宜しく「ペルソナ少佐」を宇宙に葬るに至ったのかはここでは割愛する

HIDEのサージはそうした「パラメータ:淡い期待値」を持つ特有の翁にチリチリとした反応を見せる
時折、エフェクターへのセンドが0になる現象を引き起こす

カラ館でヒトカラをして盛り上がっている時に、急にマイクが切れて地声になった瞬間を想像してほしい
それは、「淡い期待値」を一瞬にしてゼロにする致命的な接触不良(インシデント)なのである

とうぜん店舗の公式HPは翁のクレームで荒れに荒れる

一度イルミナを割った人間は「現実に対するエフェクター重ねがけ」なしではいられないのである
我々ができることは、なるべく刺激せず、区役所など公の機関を通してスイッチを切っていただく

マニュアル対処に徹してほしい───
ベテルギウスはHIDEの言葉を代弁した

『光世紀 第143章』