麻生太郎氏が「皇室を私物化している」という批判は、主に同氏が自身の妹(?ェ仁親王妃信子)を皇室に持ち、自民党内における安定的な皇位継承や皇族数確保の議論(旧宮家の男系男子の養子縁組化や悠仁親王の擁立など)において、政治的な主導権を強く握り続けている点に起因しています。
主な争点や批判の背景は以下の通りです。
1. 皇位継承と皇族数確保への強い関与自民党の最高顧問である麻生氏は、安定的な皇位継承策をめぐる議論においてキーマンとなっています。女性皇族が結婚後も皇室に残る案(女性宮家など)に対し、戦後に皇籍離脱した旧宮家の男系男子を養子に迎える案を強く主張しています。この姿勢について、一部の識者や野党からは「男系継承」という特定の価値観を政治の力で押し付け、「悠仁さましか残らない皇室」の維持に固執しているという批判がなされています。
2. 野党との協議をめぐる対立2025年6月には、立憲民主党などとの間で取りまとめられる予定だった皇族数確保の議論において、麻生氏が「女性皇族の身分保持案だけで先に合意するのはまかりならない」と養子縁組案のセットを強硬に主張しました。これに対し、交渉相手である野田佳彦代表(当時)から「交渉当事者としての信頼性に関わる」と強い反発を招くなど、政治的なゴリ押しであると問題視されました。
3. 皇室との姻戚関係麻生氏は歴史的な名門の出身であり、妹の信子さまは三笠宮寛仁親王と結婚されました(?ェ仁親王は2012年に薨去)。そのため、麻生氏は皇族である彬子女王・瑶子女王の伯父にあたります。現在の政治家の中でこれほど皇室と密接な血縁・姻戚関係にある人物は他に例がなく、自民党内の保守派としての立場も相まって、「自身の親族に関わる皇室のあり方を政治的にコントロールしようとしている」という憶測や批判を招く要因となっています。