オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』。
強引な従姉によって始めさせられたゲームで、僕はひとりの冒険者と出会う。
彼女は可愛らしい猫耳の少女であり、親切で頼りになる先達であり、
明るく魅力的な性格であり、けれど、ゲームの外では――
療養所のベッドでノートパソコンを抱える、暗く沈んだ目をした女の子だった。

ゲームとリアルにおける、二度の出会い。
彼女の傷はリアルから始まりゲームへも影を落としている。
一方、僕らの絆はゲームから始まってリアルへ繋がっていく。

彼女がゲームの中で見せてくれた笑顔は決して嘘なんかじゃない。
彼女は蒼天の空の下、孤独に新生を待っていたのだ。
だから僕は灰色の病室で、彼女の背を押そうと思う――
ゲームの中で彼女が、僕の背を押してくれたように。

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