「モルボル……」
吉田は戸惑いながら、室内の名前を呼んだ。
仮眠室でキスをしていると、ソファの上に押し倒された。
吉田を見つめる室内の頬は少し赤くなっている。

「吉田…俺…」
室内に覆い被されて、心臓の鼓動が高鳴った。
吉田の太股には硬いものが当たっている。
これは、いわゆる…。
室内が何を求めているのか、はっきりと理解した。

「吉田、好きだよ…」
深く口付けられて、体が熱くなるのを感じた。
このまま室内と一つになりたい。
心からそう思った。

だが──
「モルボル、待って…ダメだよ…ダメ…」
拒否の言葉に室内は悲しそうな顔をした。
吉田がホモを拒むのはこれが初めてじゃなかった。
何度求めても、拒まれ続けたことで、室内は吉田に嫌われているのかと不安になった。
悲しそうにする室内の姿に吉田は胸が痛んだ。
吉田も室内に抱かれたい。
だが、どうしても受け入れることが出来なかった。