これがあの冒険心と向学といささかの恐怖を持って見に行ったコミケットでした
コミケットはなによりもまず海賊版の世界でした 見渡す限りどこかで見たなにかの山
同人作品を売る人は他人の作品などほとんど考慮に入れていないように見えたのです
オリジナル作品を出したり、原作を土足で荒らしまわるのをためらうことなど、
まるで人間としての弱さと考えているかのようにひたすらパクり汚すのに終始しているのです

オタクというのは病的な夢に取り付かれた夢想家であり、
現実を見ない臆病者であり、いつも次のズリネタを狙っている

「○○ちゃんペロペロ!」 「ビッチは死ね!」 「中古が!」 「ホモォ」

こうした態度も次第に私の心を明るくしてくれるようになりました

「そうだ・・・どうなろうと・・・一般社会で頑張ろう」

私は決心しました

                                      ――>>129『自伝』より