「Dr.コトー」来春以降も続投へ、診療所再編を撤回
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 人気漫画の主人公「Dr.コトー」のモデルである鹿児島県薩摩川内市・下甑(しもこしき)島の手打(てうち)診療所長、
瀬戸上(せとうえ)健二郎医師(74)が来春以降も続投することになった。岩切秀雄市長が4日の市議会本会議で、
島内の3診療所を来年度から1カ所に再編する計画を白紙撤回し、37年間診療を続ける瀬戸上医師に所長職にとどまるよう求める考えを明らかにした。
 岩切市長は2日、手打診療所に瀬戸上医師を訪ねて協議した。その結果、隣の中甑島と下甑島を結ぶ藺牟田(いむた)瀬戸架橋が完成する2018年までに、
市は瀬戸上医師の助言を得ながら、上甑島を含む甑島全体の医療体制の見直しを進める一方、ともに協力して瀬戸上医師の後任を探すことで合意したという。
 3診療所を手打地区1カ所に統合し、瀬戸上医師に退任を求める再編計画をめぐっては、島民から異論が噴出していた。市が11月、
島内7カ所で住民説明会を開いたところ、常勤の医師が不在となる手打以外の地域から不安の声が上がり、手打地区の住民らは
「瀬戸上先生を辞めさせないで」と訴えた。続投を求める署名活動を有志が展開した結果、下甑島民の3分の1を超す854人の署名が寄せられた。
取材に対し、岩切市長は「こうした住民の要望も考慮した」と答えた。
 瀬戸上医師は1978年に手打診療所に赴任した。取材に対し、「島のみなさんの思いに応えたい」と話している。(田中啓介)