伊丹十三監督について言い足りないんです
若い人は本当に知らない人だと思う

「マルサの女」とか「ミンボーの女」という一連のシリーズを手がけた監督
最後は 自宅ビルから飛び降り自殺 ということになっていると思うが
キャリアが低迷していたというわけでもないし 
次回作について精力的に取材していたという証言もあった

伊丹十三監督作品の最大の特徴は
「権力側に立った人間の正義」という一貫した作風

今の「相棒」等の作品にある
「どこか反権力の匂い」が蔓延する前の 
日本のお茶の間の正義を作った人

権力側にいるという「縛り」 法律で出来ないことは出来ないというもどかしさと
悪人達はその逆手を取って「法律に違反しているわけでないでしょ」という 
やり取りを鋭く作品にしていった彼の登場で
「ヤクザには法律で戦う」という風潮が出来たと思う
(それ以前は 仁侠映画大流行だった)

自分が問題視しているのは 監督は不可解な亡くなり方をしたわけだが
作品に何か問題があるわけではないし 
今でも その手法やモチーフヘ向けた視線は色あせていないとおもう

だのに テレビは彼の作品を ピタッ と放送しなくなるんだよ
まるで存在しないかのごとき扱い なんで? 自殺したら作品も穢れ扱いなのか?