ちなみに、遅発性ジスキネジアらしい不随意運動症状は、抗精神病薬が開発される前の時代から観察記録が残っている。
つまり、薬は確かに発症の因子だが、重度の精神疾患にかかることそのものが、すでに遅発性ジスキネジアのリスクと言えよう。
遅発性ジスキネジアのリスクは、神経系の疾患の既往、高齢、D2やD3受容体の遺伝子タイプによって影響されるなど、非常に多くの因子が関わっているらしい。
リスク因子をあらかじめ全て把握するのは非現実的なので、使用するメリットが大きいと判断されれば迷わず使うようおすすめしているのが現状だ。