ついでに。
ガンと精神障害の共通点は、慢性疾患であるということで、どちらもインフォームドコンセントが重要なのは言うまでもないですが、
ガンの場合は最初の半年くらいの治療の状況で、その後の見通しも自然に決まっていくので、選択肢もどんどん狭まりますわな。
精神障害はそうはいきませんね。重いからうまくいかないというわけでもなく、軽いからハッピーということでもなく、状況の変化と症状の変動が相互作用しつつ経過していきます。
そもそも、薬にできることは、精神科の治療の一部でしかないわけで、家族や周囲の人間関係、就労や経済的基盤、信仰やアイデンティティなど、本人にとって重要かつ症状と不可分な問題がいっぱいあります。
ガンの人に最善の抗がん剤を選ぶのも重要ですが、ケモセラピーと幸せは次元の違う問題ですよね。
でも、精神科の治療と幸せは、結構同じ水準の問題なんで、薬のことを云々するよりも先に、いろいろ話し合わないといけないことがあるんだと僕は思ってます。