コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点
私たちは、新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という
酸素欠乏を引き起こすことを認識し始めた。陰湿で検出しにくい性質から「サイレント」と呼ばれている。
(略)
私が診た新型コロナ肺炎患者の大多数は、トリアージ時の酸素飽和度が著しく低く、一見通常生活を送れないような状態なのに、
挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。呼吸は速いし、胸部レントゲンでは危険なほど酸素濃度が低く、
ひどい肺炎であったにもかかわらず、見た目には比較的最小限の苦痛を抱えているだけだったのだ。
なぜそうなるのか、私たちはようやく理解し始めたばかりだ。
コロナウイルスは界面活性剤物質(サーファクタント)を産生する肺細胞を攻撃する。
この物質のおかげで、肺の中の肺胞は呼吸の合間に膨らんだ状態を維持できる。
サーファクタントは、肺が正常に機能する上で重要な物質だ。
新型コロナ肺炎の炎症が起こり始めると、肺胞が虚脱し、酸素レベルが低下する。
それでも当初は、肺はこの状態に適応し、硬くなることも、液体を貯めることもない。
この状態であれば、患者は二酸化炭素を排出できる。二酸化炭素が蓄積されなければ、患者は息切れを感じない。
患者は血中の酸素が低下するにつれ、より速く、深く呼吸をするようになる。無自覚に、だ。
https://toyokeizai.net/articles/-/346423?page=2