具体的な調査方法は調査期間の中で2つあり、試験開始当初はイベルメクチンの単回投与に対する効果をテストされましたが、その後、「患者の体重1kgあたり400マイクログラムのイベルメクチンを1日1回、3日間にわたって投与する」というものに変更されています。このうち半分の被験者に対してはプラセボ錠を投与しており、分析の結果、臨床結果に差異はみられなかったとのこと。

なお、今回のTogether Trialにおけるイベルメクチンに関する研究結果は、正式な論文として発表されたものではなく、査読もされていません。しかし、Together Trialでは過去にドナルド・トランプ前大統領がCOVID-19の治療薬となると宣伝した、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンが有意な治療効果を示さないことを査読付きの研究論文で示しています。

イベルメクチンがCOVID-19向けの治療薬として注目されるきっかけとなったのは、オーストラリアの研究者が2020年に公開した論文で、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対してある程度の有効性を示した」と報告されたためです。しかし、この研究は人体に投与することが不可能なレベルの濃度のイベルメクチンが使用されていました。

反ワクチン派の人々や陰謀論者たちからイベルメクチンが支持を得ていますが、これについてミルズ氏は、「私を含め現場でイベルメクチンを投与している臨床医は、十分すぎる批判にさらされてきました。医療分野で働いている人々は、自身や家族をが脅迫されたり、名誉を傷つけられたりしています」と語り、陰謀論者や反ワクチン派に目をつけられたことで、イベルメクチンの投与を行った医師たちが困難に直面してきた事実を明かしています。

一方、今回の試験結果を受け、今後もイベルメクチンを支持していくならばさらなる批判にさらされることは「避けられないだろう」とも語り、試験結果が示すようにイベルメクチンがCOVID-19の治療には効果がないことを改めて強調しています。

以下ソース
https://gigazine.net/news/20210813-ivermectin-no-effect-covid-treatment/