逸脱酵素とは、本来細胞の中で働いている酵素が何かしらの理由で細胞から飛び出して血液中に流出したものです。逸脱酵素の流出原因で多いのは、「細胞自体の破壊」や「死滅」「細胞膜の透過性亢進」などがあります。逸脱酵素が外に出ていけばいくほど基準値よりも数値は高くなり、血中濃度が上昇します。

たとえば、肝臓や腎臓、心臓などの臓器に障害が起きると、細胞の破壊や死滅により逸脱酵素が血液中に流出してしまいますが、そのことで基準値より逸脱酵素の数値が高くなっていたら、データから臓器が障害を受けていると医師は考えるわけです。

しかしながらほとんどの医師は、逸脱酵素が増えて基準値より高くなったら「異常」ということしか見ていません。高値は見ているものの低値はほとんど見ておらず、数値が低くても「大丈夫、様子を見ましょう」と言われてしまうのが定説です。しかし、実際には低値に関してもある程度注意して見ておく必要があるのです。