親子面接の論理パズル

昔、一部の私立医大では親子面接が行われていたといわれます。
高額な学費や寄付、学債など、未成年の受験生だけでは決めにくい金銭面の話もあったため、保護者が同席することにはそれなりの合理性があったのでしょう。
これは、そんな時代を舞台にした架空の論理パズルです。
前編 合格だけでいい
ある私立医大の推薦入試。
最終面接には、受験生とその父親が並んで座っていました。
面接の最後に、教授が言いました。
「最後に、一言だけ発言してください。
その発言が真実なら、推薦枠での合格か、寄付金の全額免除の少なくとも一方を認めます。
両方を認めてもかまいません。
ただし、発言がうそなら不合格です」
受験生は考えました。
(寄付金のことは親に任せればいい。とにかく医学部に合格したい)
そして、ある一言を言いました。
教授はしばらく考えたあと、
「……なるほど。君を不合格にはできないな」
と言いました。
しかも、寄付金免除だけを与えることもできません。
したがって、教授は少なくとも推薦枠での合格を認めざるを得なくなりました。

【問題1】
受験生は、何と言ったのでしょう?


後編 親はもっと欲張った
受験生は満足そうでした。
「やった。これで合格だ」
すると隣にいた父親が、小声で言いました。
「ちょっと待て」
「何?」
「お前は合格だけで満足かもしれんが、その先の費用は誰が出すと思ってる」
「……」
父親は続けました。
「どうせなら、合格と寄付金免除の両方を取れる言い方を考えろ」
受験生はもう一度考えました。
そして、今度は別の一言を言いました。
教授はその言葉を聞くと、とうとう頭を抱えました。
不合格にもできない。
合格だけにもできない。
寄付金免除だけにもできない。
約束を守るには、
推薦枠合格と寄付金全額免除の両方
を認めるしかありません。

【問題2】
受験生は、今度は何と言ったのでしょう?